従業員紹介

久留米絣をつくるお仕事に興味をもってくださった方へ、当社で働いている従業員をご紹介いたします。
わたしたちと一緒に、伝統工芸の担い手として“ものづくり”の世界に携わってみませんか。
従業員一同、ともに働く仲間が増えることを楽しみにしています。

Tさん | 機織り(機械織り) (正社員)

|入社のきっかけ
地元がここ、久留米絣の産地である筑後で、実家も私が小さい頃までは絣屋さんをしていました。
今はもうほとんど無くなってしまいましたが、昔は近所にも絣屋さんがたくさんあって、
久留米絣はとても身近な存在だったんです。
前社長と私が同級生だった縁で、こちらで働くようになり、もう20年近くになりますね。

|担当している業務
機織り(機械織り)です。
同時に4台の織り機を扱いながら、1日に、無地で約54m、柄がある場合は約40mの絣を織り上げます。

|やりがい
難しい柄がきれいに織れた時は、特にやりがいを感じますね。
また、自分の織った久留米絣がパリで使われているという話を聞いた時は、
すごく嬉しかったです。
近所の人から「あなたは手が良い(技術がある)から、きれいな絣ね」って褒められることもあって、
長年やってきて良かったなと思います。

|今後の目標・夢
ずっとやってみたいと思っていた手織りに、いつか挑戦すること。
それから、久留米絣も後継者不足が深刻なため、次の担い手が育ってくれるのが夢です。

|メッセージ
難しくても、できたときの感動や達成感はすごく大きいですよ。
ぜひ来てください。

Nさん | 仕込み等 (正社員)

|入社のきっかけ
前職の建設業を辞めて次の仕事を探していた時、たまたま消防団が一緒だった社長に誘われて入社しました。

|担当している業務
織り始めるまでの糸の仕込みや、織り上がった後の最終行程の作業などをしています。

|やりがい
自分たちのつくった久留米絣が本やテレビなどで紹介されているのを目にすると、やはり嬉しいですね。
正直に言うと、この仕事に就くまで、久留米絣は名前を聞いたことがあるくらいの存在でした。
ここが地元で、子どもの頃には、この職場の向かいにある家でよく遊んでいたのですが、
こちらで久留米絣が織られているということすら知らなかったほど。
まさか、自分が伝統工芸に携わることになるとは思ってもいませんでした。
でも、織元で働きはじめてから、友人たちも興味を持ってくれるようになったみたいで、
テレビや何かで見かけると「ここで織られた絣?」などと声をかけてくれるようになりました。

|メッセージ
柄によって多少の違いはありますが、基本的に工程はそんなに変わらないので、不安に思わなくて大丈夫。
仕事を覚えると、楽しくなってきますよ。

Fさん | 整経・荒巻・つなぎ込み・管巻き・製織(筑紫つむぎ) (正社員)

|入社のきっかけ
ファッション専門学校に通っていた時、毎年ファッションショーが開催されていました。その時コンセプトにあう生地を探している時に「久留米絣」を初めて知りました。
そこから伝統文化・伝統工芸に興味を持つようになり、就職活動をする時に、「長く続いている文化を若い方にも知ってもらいたいし、昔の型ばかりでなく、今のニーズに合わせた絣を作りたい!」と思い、入社いたしました。

|担当している業務
「機織り」をメインに「整経」「荒巻」「つなぎ込み」「管巻き」を担当しています。
「つなぎ込み」は、糸を一本一本結んでいく作業、「管巻き」は、よこ糸を木管に巻いていく作業です。
「製織」は、久留米かすりも織ってますが、弊社は唯一の織元として希少な『筑紫つむぎ』という生地を織ることができ、その『筑紫つむぎ』を担当しています。

|やりがい
整経から機織りという久留米絣が織りあがるすべての工程に携わり、一つの反物ができるまで、たくさんの工程と長い時間、それに多くの人が関わって出来上がることを経験しました。
「自分が携わった商品を見つけた時」「商品や反物を手にとった方が笑顔になった時」に、私自身も自然と笑顔になっていることに気づき、これがこの仕事のやりがいかなと思っています。

|今後の目標・夢
まだまだ未熟な事が多いのですが、少しでも一従業員として必要な存在であることができるよう、日々試行錯誤しながら努力していきたいです。
また、たくさんの方に興味をもっていただき、久留米かすりを手にしていただいた方の毎日の生活の中で久留米かすりが溶け込んでもらえると嬉しいです。

|メッセージ
伝統工芸と聞くと堅苦しいイメージを想像されるかもしれません。
ですが、実際に経験すると、常に工場にはモダンな色・柄の糸や反物に囲まれていますので、堅苦しさはなくなると思いますよ。
仕事もひとつひとつ丁寧に教えてもらえて、慣れるまでは傍で寄り添ってもらえるので、不安になる事はないので、興味があるなら経験すべき仕事だと思います。

Sさん | 経糸の整経 (正社員)

|入社のきっかけ
前職も絣の仕事で、整経をしていました。
ちょうど次の職場を探している時に、社長に声をかけてもらい、こちらで働くことになりました。
皆さん良くしてくれますし、和気あいあいとした雰囲気で、
家庭の用事がある時などはシフト等の融通もきかせてくれるので、
とても働きやすい職場ですね。

|担当している業務
「経糸の整経」で、絣を織るのに必要な糸の準備をしています。
前の仕事も合わせると、トータルで20年位、整経をしてきました。
同じ「整経」でも、前の職場とはやり方が違うので、最初はちょっと難しかったのですが、
今は慣れたので大丈夫です。
次の作業の人が困らないように考えながら、1mm単位の調整をしています。

|やりがい
以前の職場は整経だけを行っているところだったため、織る場面などは見ていませんでした。
ここでは、一本の糸が絣になるまで、全体を通して見ることができます。
私が担当している「経糸の整経」の段階では、どんな絣になるのか分かりませんが、
機織りの工程になって、別の色のよこ糸が入ってくると、またガラッと雰囲気が変わり、
「えー、あれがこういう色や柄になるの?」という驚きがあって面白いんですよ。
仕上がった反物を見ると「こんな風になるんだ!」って感動します。

|今後の目標・夢
いつまでも健康でいることです。
身体が動く限りは、長く勤めていきたいと思っています。

|メッセージ
細かい仕事ですが、ずっとやっていれば慣れますよ。
私も出来たから、きっと大丈夫。

Kさん | 荒巻 (パート)

|入社のきっかけ
絣に興味があり、ホームページを拝見させていただいたのがきっかけです。
私の町も絣が盛んで、子供の頃母と自転車で買い物に行く途中に、機織りの音が響いており、ホームページを読み進めているうちに懐かしさを感じ、私も作る側に携わってみたい!!という思いが強くなり、応募を決めました。

|担当している業務
「荒巻」という工程です。
約800本~1200本の経糸を図案通りに筬(おさ)に割り込み、柄をきれいに合わせなら、ビームに巻き取っていく作業です。(一巻=14反分。1反=12m)

|やりがい
子供が学校で「うちのお母さん、絣の仕事してるよ。」とお友達に話した時に「すごいね!」って言われた事をすごく嬉しそうに話してくれました。
その話を聞き、更に伝統工芸の仕事に携わっているという誇りを感じる事ができ、これからもこの仕事を続けていきたいし、ずっとずっとこの伝統工芸が受け継がれていってほしいという思いがさらに強くなりました。
それに、日々の業務の中で、昨日より今日が柄があったり、工程時間のスピードがアップしてたりと手ごたえを感じる瞬間も多くなってきてます。
とても根気が必要な工程ですが、今よりどうやったらもっと効率よくできるのか?と日々勉強しながら、楽しんで作業しています。

|今後の目標・夢
社長始め、従業員の皆さんの丁寧なご指導のおかげで今があります。
もっとたくさん勉強して、経験を積み、職人として会社に必要な存在になれるよう努力していきたいです。
そして、これからもたくさんの方に、絣を手にとって頂けると嬉しいなと思います。

|メッセージ
未経験者でも丁寧に教えていただけるので、安心して働く事ができますよ。
私もこちらでずっと働き、伝統工芸に携わっているという誇りを持って成長していきたいと思っております。

*担当業務は2024年1月時点のものです。

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